5/27/2007

Wage

当社社員の収入は、年一度、職責・職能の分析と課長会による多少
の調整で決定する。ボーナスは貢献度に重みを置いている。2年前
に職能分析システムを手作りし、多少の改良を続けている。今年は
4月からアプレーザルと分析を開始し、今月の給料にそれらの結果
を反映した。
毎度の事だが、不機嫌になる社員が出てくる。その顔は変わる場合
もあるし、毎年決まって機嫌が悪くなる社員もいる。気の毒だとも
多少思うが、こちらも真剣に評定を重ねた結果である。
他方、給料が驚くほど増える社員もいるが、こんなに増えて僕は一
体何をやらかしたんだろう、今後どうすれば良いのだろう、と言っ
てくるものは一人もおらんなア。
僕は過去に3度転職している。一度目は当時の収入の低さとそれが
退職するまで続くという予想が一番の理由のように記憶している。
大企業であったし、当時、給料の交渉というのはありえないものだ
と思っていたので、静かに辞めた。2度目は渡英に伴うものであっ
たが、日本で貰っていた給料を当時のレート、260円位、でそのま
まポンドに直したものを頂戴した。ロンドンの物価とTAXの仕組
みを知る方なら、その悲惨な生活に共に涙してくれるだろう。厳し
い英国生活を開始したのであるが、日本を離れてしかできない経験
はカネには変えられない。3度目は今の会社を興した時であり、資
本金を入れた後、無論、数ヶ月間給料なんぞはない。なので、僕の
社員番号は今でも4番である。昨年ついに僕の給料が上がり、名実
共に会社のトップになった。手前のカネが増えたのも多少嬉しいが、
漸くまともなピラミッド組織になってきたのが嬉しかった。
思えば社員達は常に仕事に頭を使い体を使い、更に評定や年収・残
業代に気を配りながら毎日仕事している。大変なものである。でき
うれば、社員全員の後者の部分を取り除いてやりたいが、なかなか
そうも行かない。会社の成績を冷たく分析しながら毅然といくしか
ないのだ。この時期、マキアヴェッリを読み直すのが習慣になって
きた。

5/19/2007

Golf

5月、6月のロンドンは本来すばらしい。今年はなんだってこんな
に暗く湿っぽい日が続くのか恨めしい。
先週末はJCAのゴルフコンペが開催された。第300回ということで、
300ポンドの旅行バウチャー争奪戦となった。あいにく優勝は逃し
たが、小雨しとしとの中、プレーはそこそこ自己満足であった。
そう、僕はとりあえずゴルフをする。するとはいっても腕前は恥ず
かしくてとてもここで書けるようなものではない。なにしろ平均ス
コアは110は超えるだろう(書くなっ)。そのくせ、なんと15
年程のゴルフ暦を持つのだ。僕自身は割と楽しみながらプレーして
いるのだが、どうにもゴルフが僕のことを好きになってくれないら
しい。従って上達の気配すらない。
玉といのはその形状からしても、本来動的なものではないだろうか。
静止している玉を打つという妙なスポーツはゴルフ以外にそう多く
はないと思う。玉突き位しか思い浮かばないが、これも若い頃、ビー
ルを飲みながら朝まで遊んでいたが芽がでなかった。英国のパブに
は玉突き台が置いているところが多いが、最近はちょっと酔うと空
振りさえする。ちなみに僕は玉をひとつずつ親指で弾くパチンコ台
を知るほどの高齢ではないが、小学生の頃にオハジキという遊びが
あって、あれはオフィシャル(あまり周りに馬鹿にされずに)に男
の子と女の子が一緒に遊べるしろものであったが、いまどきの小学
生は知らないだろうね。
当社の若いモンが数人、ゴルフを始めたと聞いた。英国人の二人は
既にコースを廻っているというから、たいしたもんだ。7,8人は
集まりそうなので、今年中に大コンペ(2組・・・)を開催しても
らおうかと思う。入賞者には当社特製ボールペン等、豪華賞品を提
供しよう。仕事仲間が週末にスポーツに取り組むところを横で見る
のは、お互いなかなかおもしろい。豪放磊落な当社M取締役が決し
てウッドを使わなかったり、Y取締役が意外とパットをきちきちっ
と決めたりする。仕事でもこういう面を見せて欲しかったりする。
とはいえ僕のゴルフも割と慎重だったりする。あっはっは、人のこ
とは言ってられねえや。

5/15/2007

段取り

住めば都という。当社オフィスが現在のCity東のはずれに移転した当
初は、都落ちという単語がちらついたが、やはり住めば都なのである。
レントは安いし、かといってお客様のオフィスに、バスや走りで30
分以内で駆けつけられる。レストランは妙に多く、昼飯の選択には迷
うほどだ。他テナント社員の雪駄・短パン姿も、慣れてしまえばなん
てこたあない。空調もとりあえず冬の間は快適であった。とはいえこ
のオフィスは2009年の秋に契約が切れる。来年の後半に、またまたプ
ロパティー探しを始めなきゃいけないかと思うと気が滅入る。
さて、当社オフィスが面している道路は、先週から通行止めが続いて
いる。昨年越して来たときにも2ヶ月程だろうか、同じく通行止めが
続いていた。例のThames Water社の大々的な水道管の交換工事の一環
であろう。昨年の通行止めは、主水道管の入れ替えであり、今回の工
事は、新しい主水道管から各ビルへの引き込み管の交換のためである。
この段取りは興味深い。工事を2回に分けることにより、総コストを
抑えられるのか、またはサービス停止期間を少なくできるのか。また
は何も考えていなかったのだろうか。
現場には2枚の看板が張られている。これも興味深いので紹介したい。
一枚は、僕のつたない訳によると、「この現場工事は、シティー・オ
ブ・ロンドンの通達による、”静寂な時間”を厳しく考慮している」。
当オフィスは3階にあるが(日本で言う4階)、先週の真昼の騒音は、
相当賑やかなものであった。いったいどいういう通達なのか、もしく
はどういう考慮なんだか。大声で歌いながら作業しているおっさんも
いる。2枚目、「私たちの工事は直ぐに終わりますが、この工事によ
る利便は永い寿命を保つでしょう」。直ぐに終わる、の部分は a
short while と表現されている。既に週末を挟んで一週間経過してい
る。少なくとも今週一杯はかかりそうな現場の進捗状況である。
先週、お客様のシステムが不都合となり、Tolworthまで我が真っ赤な
アウディーで駆けつけた。自宅はPutneyなので、普通に走って20分
かからない程度の距離である。仕事を終えての帰路、A3のRobin Hood
前が大渋滞であった。事故かなあと思つつ、漸くのろのろと信号を通
過すると、2台のでかいトラックが2車線の片側を完全に塞いでいた。
そして無人。誰もいない。A3というのは南西部とロンドンを結ぶ幹線
道路であり、いったい誰がどういう段取りでこういう渋滞を発生させ
るのか、ロンドンではよく見かける光景だが、どうにも腹が立つ。
この国での段取りは一般的に言ってしまえば上記のようなものだが、
火事場には滅法強い。IRAテロの事後や、ダイアナさんの葬式での素
早い段取りや行動力は感動的とさえ言えた。ちょいとずれるが、過去
の戦争でもここ一番という天王山は全て制してきた国である。しかし
普段はシャープさに欠けた、ただの人に戻ってしまうのである。これ
も興味深いと言えばそうでもあろうか。

5/05/2007

Bank Holiday

日本はGWだったが、えげれすの今週末も3連休。小旅行を楽しむ
方も多いだろうと思う。出不精の僕は予定もなし。
僕が最も効率のよい仕事を進められるのは、困ったことに週末の午
前中である。もういいという程たっぷりと睡眠を取った後の朝は、
頭が良く回転する(除:二日酔)。電話もかからないし、メールも
非常に少ない。自分のやるべき仕事のみに集中できる邪魔なしの数
時間は仕事に最適なのである。当社は物理的な紙を極力嫌うオペレー
ションを行っており、外部からやってくる全ての書類はスキャンさ
れ、サーバーに格納する。なので、自宅からインターネットを経由
してオフィスのほぼ全てのリソースへアクセスが可能であり、自宅
から出来ない仕事はまず存在しない。とはいえ、これまで家族サー
ビスの必要性がなかったから、とは言える。言えるどころか、重要
な問題であろう。しかし僕は社長という機能であり、静かな環境で
一人キーボードと相談しながら週末の朝にモノを考えることを止め
るわけにはいかない。家人には良く良く言って聞かせ、そして書斎
が作れる程度のフラットに移動する必要があるかもしれない。
こうした快適なリモート仕事環境をお望みの方はエクスレイヤまで
ご一報下さい。LibのBlog を読んだと言っていただければ、1ポン
ド引きとさせていただきます。
先月の赤字にて精神的にせこくなっている。赤字月は毎年何度かあ
るし嫌なものだが、同時にこれは確実に精神引き締め剤となる。赤
字になったからどうしようか、というのは順序が間違っているし、
時すでに遅しではあるが、自然、モノをあれこれ考えるトリガーに
なる。今朝もひとつ案が浮かんだ。これは速インプリしようと思う。
部課長達の嫌な顔も浮かぶが。
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Japan Communication Association (JCA)というソサエティーに参
加させていただいているが、年に2度セミナーが開かれる。今回は
Herbert Smith (弁護士事務所)の方々に、ここ20年の欧州の通
信事情と今後を講義していただいた。さすがはロイヤー、論旨明晰、
大変面白かったし自分の勉強不足が露呈した。内容もさることなが
ら、女性弁護士の発音には、とろけてしまった。出だし聞きとりに
くいなと思ったが、直ぐに慣れ、そして目を瞑るとそこにはサッチ
ャーさんおられてが演説しているようだった。時と場合によってこ
んな発音をしてみたいものだと思ったが、函館の百姓には3代かか
っても無理だろう。

4/29/2007

A Japanese Firm

東京に行ってきた。
帰りの成田エクスプレスでは(えーい、まぎらわしい、日本発ロン
ドン着便)、発車前から寝てしまい、目が覚めたら成田到着の5分
前のアナウンスが丁度放送された。
チェックインをしたところ、満席。席のアサインはゲートで処理し
ますとのこと。ほう。淡い期待をしつつ、いつもの蕎麦屋に向った。
おきまりの中生ビールとたぬきそばで腹ごしらえを済ませ、最後の
タバコを2本ほどやってからゲートに着いたが、無念アップグレー
ドは叶わなかった。
機内に入ると、めちゃくちゃ暑い。機器の故障で地上からのサプラ
イができないからだそうだ。サウナのような機内を席に向うと、あ
れっ、オジサンがすでに座っているではないか。またまた僕は淡い
期待を抱き、お聞きしてみると、やった、ダブルブックだった。通
りがかったスチュワーデスに声をかけた、少々お待ち下さい。通路
に陣取っているのもなんなので、トイレのあたりに身を避け、手際
の悪いやっちゃなあと思いながらひたすら待つこと10分(この間
もサウナ状態)、なんと先ほどのオジサンがすっと僕の前を通って
ビジネスクラスに歩いていった。。。僕の席に行ってみると、スチュ
ワーデスが、大変お待たせしましたと微笑んできた。おいネエチャ
ン、手荷物持って立って待ってたワシを、なんでわざわざ席でくつ
ろいでいたオッサンと取り替えるんにゃ!と言いたかったが、大人
気ないとも思い直し、おとなしく席に着いた。こういうときは決まっ
てそうだが、隣席は超弩級の英国人おじさんなのである。
そして僕はこの航空会社のエアマイル・クラブに17年間メンバー
であり、17年前から、席の好みは通路側に登録しているにも関わ
らず、窓側なのである。映画を好きなときにスタートできるタイプ
のシステムは設備されていない。インターネットは勿論無いし、食
事はいまひとつ。トイレへ立つのに隣のおじさんを2度まで起こさ
ねばならない苦痛といったら。とはいえ、飛行中80%程の時間は
ひたすら寝た。東京4泊で帰ってくると、時差ぼけが殆どないとい
う利点もあったが、さすがに疲れたのか、家に帰っても更にぐうぐ
う寝た。寝る子は育つが、寝るオジサンはなかなか疲労がとれない。
と、色々不平を書いたが実は本チケット、エアマイルを使ったもの
であり、あまり偉そうなことは言えぬ。あっはっは。
さて、日本では4月は物事が始まる時期。入学式や入社式があちこ
ちで開催され、殆どの会社では新しい会計年度が始まる。ふと気が
付くと、ここではいつまでたっても僕は社長5年生。歳をとらぬの
は気分が良いので、編集部の皆様、このままほっといてください。
そんなことはどうでも良いのだが、当社にも4月に大きなイベント
が発生した。以前、当社は純英国企業だとここにも書いた記憶があ
るが、これが日系企業となった。日系企業とはなんぞや、という議
論もあるが、日本に本社が存在して、その従業員の半分以上が日本
人である、というあたりだろうか。当社は今月から日本の本社が
100%株を保有する海外現地法人になった。今年の年頭から本格的に
練ってきたプランであり、関係する複数の人々にとって、決して簡
単な判断では無かったが、4ヵ月後に実現してしまうあたりは、我
ら実に身のこなしが軽い。
僕は変わらずロンドン店の社長を継続して勤めるが、本社の取締役
の一人という仕事が増える。東京行きの機会も増えると予想する。

4/15/2007

Merger

もうよかんべえと思って、土曜、日曜とテニスをしてきましたが、
鼻水がまだ相当発生していたので、週末仕事の後、土曜の詫摩コー
チには申し訳ない位走れませんでした。今日はそこそこ軽く動ける
ようになってきたようで、気を良くして初級テニス会後、ビール1
パイントと白の小を1グラス引っ掛けて帰ってきたところ、急に疲
れがでて頭が重く、そのまま2時間熟睡し、風呂にどばっと浸かっ
てみたらもう爽快。僕の体の勝ちで、そろそろ風邪さんは退却のよ
うです。
昨日今日とロンドンは20度を超える快晴で、気持ちよくて暖かく、
今日は人生で初めて、冬の間に密かに仕入れておいた、なんとテニ
ス専門店で仕入れたテニス専用の短パンを着用したのでした。僕の
にわとりのようなテニスをワッチしている人は一人として居ないの
ですが、本格的なスポーツ格好をするというのは、僕のような小心
者には、なかなか勇気が要るのです。ついでに1年半で破れたシュー
ズの新調をしましたが、お店でアシックス製が売られていて、へえ~
と思って買いました。家に戻ったら、Made in Chinaというラベル
を発見してしまい、ちょいと興ざめしましたが、まあそんなもんか
と。イースター前後は皆旅行などでテニス会はお休みでしたが、今
日は新しいメンバーが増えたりして、メイダベールでの初級テニス
サークルは、今シーズンも、笑える週末のひと時を提供してくれる
ことでしょう。ありがたや。
こう暖かくなるとテニスの最中にも相当量の水を飲むわけですが、
僕はVolvic 1.5Lのボトルを持っていきます。半分以上は飲みます。
ここからが問題なのですが、ボトルの最後まで飲まずに、次々に新
しいボトルを開けてしまうという悪癖があって、親のせいにしては
申し訳ないですが、どうもDNAなのではないだろうかと勘ぐってい
ます。開けたボトルを家の何処かに置いて、次の新しいものに手を
だしてしまって、中途半端に水が残っているボトルが最大5個ぐら
い家中に存在することがあります。これはよくないと思い、ある日、
意を決してボトルのマージを試みたところ、これがいけるんですわ。
Volvic同士、クチとクチをくっつけてマージすると、相当な勢いで
片方から他方へ水を移動しても、あら不思議、水はこぼれないので
す。ほら、たまには僕のBlogも役にたつでしょう。早速試してみて
ください。
それと僕は脱ぎ捨てたソックスをあちこちにばら撒いておく、とい
う悪い特技もありますが、オヤジ殿の同様の悪癖を子供の頃から見
てきましたから、これはDNAであることは疑いありません。とはい
え、こちらはマージという楽しい作業もありえず、こまめに洗濯籠
に入れる必要があります。5月に同居人がやってきますのでこちら
は他力本願、ちょっと臭そうで可哀想だけど。来週末は同居人と同
居することを親戚一同その他に宣言する催し物があって東京行きで
すので、Blogはお休みとなります。

4/09/2007

Easter

イースターともなると、ロンドンは日が長くなり暖かい。日本の季
節感にはかなわないが、そこそこ四季を感じることができる。長く
暗い寒い冬がようやく過ぎて春が来る嬉しさは、こことて格別であ
ることにそう変わりはない。
フラットのベッドルームから、裏の駐車場やUpper Richmond Street
が見える。なにが嬉しそうかって、リスたちである。春の太陽を金
色の背中で満喫しながら、2匹のリスが、恋仲なのであろうか、じゃ
れあって駐車場の屋根で走り回っている。その傍で妙に太った鳩が
足を畳んで、リスたちをゆったりと眺めている。
こんな平和なイースター4連休に、風邪をひいてしまった。数年ぶ
りにきついなあと思う結構な風邪である。最初は喉がひりひりと痛
み、次に鼻水が滝のように流れ、現在は更に胸が痛い。あと数日間
続きそうな勢いでうんざりしている。とはいえ、僕の体にまだ柔軟
性が残っていると思うとちょいと嬉しい気がしないわけではない。
歳をとるにともなって、風邪をひきにくくなる人がほとんどだと思
うが、体が柔軟性を失っている大証拠なのだそうである。僕の場合
はもう5年ほど、風邪と呼べるほどの規模のものはひいておらず、
逆にうんざりしていたのであった。しかし、ひいてしまうとやはり
風邪は憎らしい。
荒療法、テニスで汗をかいて一気に直そうかとも思ったが、朝起き
て、まだまだ症状がひどいのでやめにした。このあたりの見極めは
難しいところだが、あまり過信せぬあたりの判断が適切かと思う。
体からの悲鳴はよくよく耳を澄まして聞いてあげたほうが、永い目
でみて正解なのだろう。なので、暖房を入れた暖かい部屋でイース
ターを無為に過ごしている。
無為に過ごすというのは僕の場合、頭の半分で本を読んだり、テレ
ビをみたり、ごろっと横になってラストシーンがみえみえの恋愛映
画を豆でもかじりながら眺め、他の半分で会社のことをぼーっとな
んとはなしに考えるというものである。これが幸せな時間かどうか
は知らんが、近代人にとって贅沢と呼ぶべき時間であることはまず
間違いない。
そんなこんなで、イースターには結構な量の読書が進んだ。梅原猛
氏が若き頃著されたエッセイ的な作品集や、塩野七生女史など、
本棚から目についたものをランダムに手に取った。こうした哲学者や
小説家の感性に何時間も浸っていられるのは、必要な贅沢ものであ
り、かつこの贅沢は自ら作り出さねばいけないと再認識した次第で
ある。

4/06/2007

Espresso

出張でパリやミラノあたりに行くと、お客様のオフィスのキッチン
に必ず年季の入ったエスプレッソ・マシンが鎮座しており、これら
が作リ出すコーヒーはとても美味しい。挽いたコーヒーがパックに
なったもの(僕は玉と呼んでいる)をマシンにセットして蓋を閉め
ると、グワーンという音を出しながら相当な圧力でもって泡を適度
に発生しながらエスプレッソを作ってくれる。出した後の殻は勝手
にマシンの後ろの格納箱に移動するので、そのまま定期的に捨てれ
ば良い。実に簡単で手軽。
ロンドンではこの玉が手に入らなかったが、漸くNespressoという
会社が大々的にUKマーケットに乗り込み、本格的な展開を開始し
ている。エスプレッソ好きの僕としては早速自宅用に仕入れてみた。
豆(玉)が風味別に20種類位あるが、もちろん一番濃い玉を10
0個買ってみた。美味い。これならパリに負けない。同居人はカプ
チーノ派なので、どちらも作れるマシンを選んだ、250ポンド也。
玉は一個23ペンスである。カプチーノも一番濃い玉を使って作って
いるが、美味しいそうだ。
昨年オフィスを引っ越したとき、友人のBobさんがコーヒーマシン
を贈ってくれた。これは後で分かったが、なんと650ポンドもする
ものだが、残念ながらエスプレッソが不味い、というかエスプレッ
ソになっていない。即ち、泡をだせないのである。当店、特に日本
人スタッフにはエスプレッソ好きが多い。Nespressoは、エスプレッ
ソ専用のマシンだと100ポンドちょいで入手できる。早速オフィス
用に1台と玉500をオンラインでオーダーした。これでイースター
明けにはオフィスで美味いエスプレッソが飲めることになる。この
程度の出費で自宅やオフィスでのひと時が幸せになれるのは幸せで
ある。

3/31/2007

Email

日本から飛んでくる電子メールの件名に【至急】とついたのがやた
ら飛び回ることがある。オリジナルに返信するものだから Re:【至
急】 Re: Re: Re:【至急】 となり、至急という文字がメールソフ
トの上から下まで占領することになる。この極太の括弧を大量に見
させられるのは、どうにも耐えられない。
英国人から [Urgent]とついたメールを受け取ることは、スパム以
外にはまずありえないし、僕もそのようなメールは少なくともここ
5,6年は送った記憶が無い。日本人は至急という単語が好きなの
だろうか。
至急なのであれば、電話や即時打ち合わせにて解決せしめるべき一
件なのを、メールでやるものだから、こうなってしまうのだろう。
CC:を複数に出したいのであれば、To:の当事者と電話で話して決め
た、その結果だけを流せば事は足りるはずである。そもそもCC:で
送られてきたメールは即ごみ箱、という人を僕は何人か知っている。
気持ちはわからないではない。
あまりに読み手の感性を無視するメールが増えてくると、こっちも
おちょくってみたくなる。【すでに至急ではなくなったよね】とか、
【以前は【重要】だったが今では些細なことになった】とか、【こ
いつはひとつ、まったりとやってくれい】とか。
メールソフトによっては(殆どそうだが)、重要度 (Priority)の
設定ができるようになっている。受け手には一々重要フラグがつい
ているが、内容が殆ど無いに等しいものも多数ある。更に救われな
いのは、メールソフトの設定により、全てのメールの既定値を最重
要に指定している人も僕は何人か知っている。
以下は好みの問題といわれればその通りなのだが、当社社員には、
なるべく HTML等のような色をつけたり文字サイズを指定できるよ
うなフォーマットではなく、Plane Text でメールを送るように勧
めている。事実、HTMLフォーマットで送ってくるメールで装飾がさ
れているものや、その必要があると認められるものは僅かだ。なの
でPlane Textで十分。サイズは最小だし、環境にやさしい。
通信技術屋としてProfessionalな香りもする。仮に【至急】なんぞ
つけたメールを送った社員がいたら大体は説教部屋に連れて行かれ
ることになるだろう。今のところ、これで説教くらった社員はいな
いが。

3/11/2007

Q1 2007

今週末は、昨年から10ヶ月間程仕込んできたプロジェクトの総仕
上げで。なかなかの結果となり、明日月曜はまずまずお客様に喜ん
でいただける作品ができあがったと胸をなでおろし、後片付けのメー
ルを出したりして、余韻を感じています。とはいえ、明日は朝7時
には現場に出かけ、山のように発生するご要望(PCの位置が悪い、
プリンターをあっちに移動してくれ等々)に当社社員は走り回され
ます。なのでまだ気は抜けませんが、勝負は見えました。熱い風呂
とワインの1,2杯位は許してもらえるでしょう。
このプロジェクトはお客様のオフィス移転。今日は仕上げとして、
導入したサーバーのダンボールやら、古い機器やケーブル等、相当
数のゴミを出して、整理もしました。このゴミの量は10年前に比
べると比較にならないくらい多いように思います。なぜだかは分か
りません。モノが直ぐに古くなってしまうようにも思うし、梱包が
年々大げさなダンボールになってきているのか。
ゴミといえば、我が家のゴミも相当なもので、一人暮らしの割には
結構な頻度で重いゴミ袋を担いでフラット裏の大ゴミ箱まで持って
いかねばなりません。どうしてこうゴミが多いのだろうと考えてみ
たところ、
1. ワインの空瓶
2. クリーニング屋さんのビニールカバーと鉄線ハンガー
3. タバコの空箱
4. 宣伝メールなど、開けもしないエンベロープ、結構かさばる
大体上の順番のようです。今春には新同居人(つまりつまがやって
くる)ができあがる予定ですので、更に生ゴミ等が増え、ゴミ捨て
の頻度が増えるかと思うとこれはうんざりします。あれって結構重
く、たまに破れたりするとワインのビンが割れたりして大変なこと
になります。そこまで貯めないのが正解なことは分かっているんで
すが。
先週は Blog をサボってしまいましてごめんなさい。別に急性アル
コール中毒になったわけでもなく、インフルエンザにかかったわけ
でもなく、いたって元気です。経営者が忙しさを理由にすべきこと
を実行しないのは最悪、反省。
それにしても当社社員は先週・今週末と、背中から湯気を出しなが
ら、よくもまあと思うほど機敏な綺麗な現場仕事をみせてくれまし
た。僕もまた気が引き締まります。2007年Q1、株市場もばたばたし
ているようですが、当店もばたばた状態にてこちらは幸先は良し。